A Piece of Goldは、ゴールドという素材を通してデザインの真価を問うプロジェクトです。デザインハウス・Anyhowとジュエリーデザイナー・正光亜実によって2023年にスタートした本展は、高いデザイン力が求められる金を使うデザイナーたちのスキルとクリエイティビティに光を当て、デザインとは何か、その然るべき解釈を考察します。

金はこの世で最も人類を魅了してきた魅惑的な素材の一つです。その輝きや永続的な価値、加工性の高さは、古代から現代に至るまで人々を虜にし、また多くの物語を生み出してきました。それは同時に社会情勢を映し出す鏡でもあります。経済の低迷や地政学的リスクの高まりは、金の価格高騰をもたらします。そして今、金の入手が今後さらに困難になることが予想されています。こうした状況下でデザイナーが金と向き合うことは、彼らの能力がますます試されることを意味します。
「A Piece of Gold」展は、金を単に装飾品や投資対象として捉えるのではなく、その希少化が孕む問題に対する解決策をデザインの力に探ります。デザイナーが金の素材特性を活かし、そこに創意工夫を行うとき、この限りある資源の可能性をどのように広げることができるのでしょうか?業界の域を超えた横断的な対話を通じて、本プロジェクトがデザインの新たな解釈と未来を探る場となることを願っています。本展は、国内外のデザイナー約20名のデザインが一堂に集まり、作品を購入できる貴重な機会です。